ビタミンCは排卵を助ける
「排卵」これは妊娠に必要不可欠な条件であるが、ビタミンCには排卵誘発作用があることがわかっている。 これは排卵の時期に尿中のビタミンCが大量に消費されることから発見された事実である。また、群馬大学の実験では下記の様な結果が出ている。
排卵誘発剤の服用で排卵のない22人に一日400mgのビタミンCを1ヶ月与えた。
生理あった5人排卵
無生理17人中10人に排卵
既婚者13名中6名妊娠
1977年、群馬大学五十嵐らの実験
排卵誘発剤との併用ではあるが、すごい効果である。
そもそも卵子が卵巣から卵巣へ出なければ受精はできない。排卵が起きるには
1卵胞刺激ホルモン
2黄体化ホルモン
の2つの性ホルモンが分泌される必要があるが、このどちらかが不足しても排卵は起きない。不妊治療ではこれらを分泌させるためのホルモン剤を使用するが、排卵率は高まるものの多胎(双子ができること)のおそれがある。これは妊婦に負担が大きい。ビタミンCは多胎の恐れがない天然の排卵誘発剤と言える。
ビタミンCは不妊の敵、「ストレス」に立ち向かう
ストレスも妊娠において敵である。精神的ストレス、肉体的ストレスがかかると副腎という腎蔵の上に位置する器官からストレスに対抗するためのホルモンが作られる。
このホルモンの合成にビタミンCが必要になるため、ストレスがかかるとビタミンCの大量消費が起こる。
もしここでビタミンCが十分でないと、 副腎がストレスホルモンを作れず、ダメージを受けて肥大してしまう。
すると、副腎は妊娠に必要な性ホルモンを作る器官でもあるため、性ホルモンの生産が上手く行かなくなる。
では、ストレスのかからない生活を送ればいいのか。それができる人は苦労しないが、みな生活を簡単には変えられない。
やはりここでもビタミンの大量摂取が必要になってくる。
ビタミンCの摂取量と飲み方
1日の摂取量は3〜4g
厚生労働省による1日の成人のビタミンC推奨摂取量は100mgである。しかし、ビタミンCの要求量には大きく個体差があること、ストレスがかかるときにはビタミンの要求量がさらに増えることから、g単位(推奨量の10倍以上)の摂取が必要である。三石巌氏は著書ビタミンC健康法のなかで山本義徳氏は最低2g、3~5gの摂取を勧めている。これはレモンだと1〜3kgは必要( 1個あたり120g、ビタミンC20mgとして計算 )になるため、サプリからの摂取がよい。ほとんどのビタミンサプリは海外のものをおすすめするが、ビタミンCは国産の方がなぜか安い。
この製品は950gで1,250円であるので5gとっても一日約6.6円の計算になる。
食後に小分けに飲む
粉末状の製品なので小さじorティースプーン1杯で4~5g程である。
ビタミンCは水溶性ビタミンで過剰分は尿中に排出されるため、一度に多量を取るよりも食後に小分けにして数時間置きに飲む方が良い。
私達夫婦はこれを起床時にタンパク質摂取のためのプロテインに混ぜて飲んだり、風呂上がりに炭酸水やグレープフルーツジュースと混ぜて飲むなどして飽きないようにしている。
水、白湯で飲むなどなんでもよい。飲み方はお好みで。
ビタミンCの効果はさまざま
ビタミンCはビタミンEと一緒に取ることによって効果をさらに高めてくれる。
過剰摂取による副作用は報告されていないが、大量に取ると活性酸素を出し、悪さをしてしまう可能性がある。
この活性酸素を除去する作用をビタミンEが持っている。 また、鉄の吸収を促進してくれるため貧血気味の方にもよい。
風邪の対策にも重要である。ビタミンCはウイルスに対抗する免疫の要であるインターフェロンの合成に必要だからだ。
ノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリング博士は風邪の時は10gまでビタミンCの摂取量を増やすことを提唱している。
不妊でなくとも取っておきたいビタミンである。
コメント
[…] […]
[…] 例えば不妊の原因が黄体形成ホルモン分泌の低下にあったとしよう、黄体形成ホルモンは排卵に必要なホルモンであり、子宮内の卵胞に届くことによって排卵が起こる。しかし、この分泌が低下している場合、 […]