妊活は足りない栄養素を補い、弱点をカバーせよ
はじめまして。はる(@haru_nutriology)といいます。
このブログは「子供が欲しくて妊活している」、または「不妊治療に通っているのになかなか妊娠しない」そんな夫婦の助けにならないかと思いはじめました。
私は医者ではありません。よって、治療や薬剤のアドバイスはできません。
しかし、栄養がいかに妊活に大事か、ということを伝えることはできます。
また、物理学に強い興味を持ち、科学に接してきた者として、玉石混交の情報がはびこるネット社会において、妊娠に関する情報を医学のみにとらわれず、難解な情報をわかりやすく伝えることはできると思っています。
私達夫妻も不妊に悩んでいました。 結婚した時、妻はすでに35歳、決して若くない年齢で生理周期も数ヶ月に一度、基礎体温も低い、いくら妊活を続けても妊娠しない状態でした。
一年の妊活を経て、ついに不妊治療の名門クリニックに通い始めましたが、検査結果も2人とも異常なし。理由は分からずでした。
その時、栄養の勉強をしていた私はニュートリオロジー(栄養素を分子レベルで考え整えること)の考え方に出会い、学び、夫婦ともに実践することで妻が37歳の時に無事、妊娠することができました。
ニュートリオロジーとは、栄養の意のニュートリション+論理のロジーを結びつけた言葉であり、三石巌先生の作られた造語で、ただの栄養学とは異なるものです。
栄養素を分子レベルで考えるとは、妊娠もホルモン等の化学反応の結果であり、化学反応である以上、それは 十分な材料(栄養素)と化学反応をスムーズに達成するための触媒(酵素)が必要になるということです。ここで材料とは主にタンパク質、触媒とはビタミンミネラルなどのことです。
また、人はそれぞれ体質に違いがあるので同じ食事や生活をしても妊娠しやすい・しにくいの差が出るのは当然です。個体差があるから人には能力の違いが生まれ、得意不得意があるのです。
ところで私の妻は肌が綺麗です。(ノロケではありません)よって肌の生成機能が人より優れ有利なのでしょう。
しかし妊娠の機能においては人より弱点がある、つまり妊娠に必要なビタミン・ミネラルが人より上手く使えないために栄養素が不足しやすい、または黄体ホルモン合成等の反応がスムーズに行かないのではないかと考えました。
不妊気味だからといってそれが女性として何か劣っている訳では決してありません。「何かの能力に優れている分、妊娠に関わる機能の一部の調子が悪い」というだけのことだと思います。
それなら妊娠に関する栄養素を大量に取れば弱点をカバーし、人並みの妊娠能力を獲得できるはずです。
この考えは物理学者であり、分子栄養学の提唱者でもある三石巌先生の著書(健康自主管理シリーズ)からヒントを得たもので、 これが功を奏しました。
根幹となる理論は個体差に注目した高タンパク食とメガドース(ビタミン大量摂取)です。
医者に行く前にできることはたくさんあります。医者に頼るだけの受け身の姿勢でなく、自分から知識を身に付けることはこのうえなく大事です。医者に行く場合も、自分の健康レベルをあげていれば、治療の効果も何もしていないより出やすくなるはずです。
また、健康の知識は妊娠時のみでなく、子育てや家族の健康をも守るこれからの一生の財産になるでしょう。しかし、卵子は若いほうが良いのも事実で年齢が気になる方は急を要します。
学びは徐々に身に付けていくとして、さっそく、具体的な方法をご紹介します。私達の実践したニュートリロジーが同じ悩みをもつ方々の役に立つことを望みます。
妊娠に必要な摂取すべき栄養
特に大事な「最優先で取るべき栄養素」と「是非摂取したい栄養素」は次のとおりです。ビタミンの単位でIUとありますが、これは国際単位(International Unit)のことで、ビタミンEなどは8種類もあるため、どれか一つに基準を決めて合わせた単位です。
最優先で取るべき栄養素 (1日あたり )
タンパク質、ビタミンE、 ビタミン C
この3つの栄養素は絶対に欠かせません。また、日本人の多くが普段の食事で足りていないものでもあります。人より妊娠しにくい夫妻の場合はなおさら多くの量が必要です。
・タンパク質:筋骨格、各種臓器、血液、酵素、ホルモンなど身体を作る材料の基本
摂取基準: 体重の1/1000 例)50kg→50g
摂取方法:肉、魚、卵等動物性タンパク中心。プロテインドリンクも有効。
卵1個6g、赤身肉100gで20g程度、 ※卵1日一つは必ずとる!
・ ビタミン E:不妊を防ぐためのビタミンとして発見された。正式名称トコフェロールはギリシャ語で「出産の力を与える」という意味。
摂取基準: 400IU ※人によって変動、3,000IU必要な人も
摂取方法: サプリ
・ ビタミン C:人体の健康レベルを保つのに最も大切なビタミンで活躍する場は多岐に渡る。妊娠に関する役割は「排卵誘発作用」「ストレスに対抗し、性ホルモンの生成を助ける」。
摂取基準: 最低2g、3~5gが理想
摂取方法:粉末を飲み物に溶かして摂取
是非摂取したい栄養素 (1日あたり)
1 ビタミン A 10,000IU
2 ビタミン D 1000~2000IU
カワイ肝油ドロップ:5~10粒(2粒でビタミンA4000IU、ビタミンE400IU)
・ ビタミン B B群は多岐に渡るため、B-50を摂取(妊娠に必要で有名な葉酸も含有)
・EPA・DHA クリルオイルなら1000mg,またはサバ缶イワシ缶なら2000mg
クリルオイル
サバ缶 お好きなものを1缶、味に飽きたらイワシ缶もよいGood
・CoQ10(還元型ユビキノール) 200~300mg
・亜鉛 30mg
・キレート鉄
・その他:マグネシウム、クロム、セレン等
※また、全て摂取する気が進まなければビタミン・ミネラル豊富に入っているマルチビタミンミネラルのサプリもよいでしょう。
・マルチビタミンミネラル
・ELAN VITAL
・WOMEN’S LIFE FORCE
※以上の摂取基準は山本義徳氏の著書「アスリートのための最新栄養学(上)(下)」を参考にさせて頂きました。
食事
不妊体質という弱点を補うためには大量のビタミン摂取が必須になるため、栄養素を濃縮して効率よく取れるサプリを中心に紹介しましたが、普段の食事も気にしなければなりません。具体的には以下のような食生活がおすすめです。
1 肉、魚貝類、卵を中心にタンパク質を確保(ビタミン・ミネラルも野菜より豊富)
2 良い油を摂取(ナッツ、アボガド、青魚、豚肉など動物性、調理油はオリーブオイル)
3 納豆、キムチなどの発酵食品
4 色のある野菜【ブロッコリー(スプラウト)、トマト、カボチャ】、にんにく、生姜、きのこ類 、いも類
5 飲み物を変える。ジュース、清涼飲料水をやめ、緑茶、無糖コーヒー・紅茶、バナバ茶、シナモンティーなど
6 取らないもの:果糖ブドウ糖液糖、植物油脂・硬化油、ファットスプレッド・ショートニング・マーガリン、アルコール
例)安いお菓子、サラダ油での調理、揚げ物、清涼飲料水
7 外食等でも納豆、卵等を1皿追加してタンパク質の摂取を
~食事例~
最後に食事例のほんの一部をあげます。基本3食事の内容を守り、2の「最優先で取るべき栄養素 」「是非摂取したい栄養素 」が守られていればOKです。
起床 プロテイン1杯(タンパク質20g) ビタミン C 2g入れて
朝食 卵、アボガド、豆乳ヨーグルト、トマトジュース
朝食後 マルチビタミン・ミネラル、 ビタミン B・E、亜鉛、クリルオイル
(間食 ナッツ)
昼食 魚貝パスタ、サラダ(トマト、カボチャ、ブロッコリー)
昼食後 マルチビタミン・ミネラル、 CoQ10
(間食 ナッツ)
夕食 鶏肉鍋(きのこ類、シーフドミックス入)
夕食後 マルチビタミン・ミネラル、 ビタミン B・E ・D、肝油ドロップ
就寝前 プロテイン 1杯 (タンパク質20g) ビタミン C 2g入れて
おわりに 妊活は夫婦で行う共同作業
くれぐれも忠告しますが、以上のことは女性側だけ実践すれば良いものではありません。卵子と精子の両方が正常でなければならないのは当然です。私達夫婦も2人とも同じ生活をしました。二人、または他の家族と共に実践してほしいと思います。
コメント
[…] 以上のことで、本来あるべき機能を回復させるニュートリロジーによる栄養摂取方法が最も有効であると考えるわけだが、ニュートリオロジー実践の費用も格段に安い。例えば不妊撃退の栄養シリーズを奮発して全て購入しても月に8,000円程度の出費になるだけである。最優先で始めるべきタンパク質、ビタミンC、ビタミンEの3つでは4,400円程だ。 […]